今川涼子プロのご紹介
助産師が母乳育児などの不安に向き合い、自分で心と体を整える方法を教えます(2/3)
母乳が十分に出ないといった悩みに、自宅に訪問してきめ細やかに指導
今川さんは、一宮市内とその近隣市であれば訪問もしています。母乳が十分に出ない、赤ちゃんがうまく吸ってくれない、痛くておっぱいをあげるのがつらいといった場合に、自宅に出向いてケアを行っています。赤ちゃんの発育状態や母親の姿勢のくせ、乳房の大きさ・形などに合わせて、きめ細やかに授乳指導をしています。
「出産したら母乳が出るのが当たり前と思っている人も多いですが、そうではない場合も多いです。乳房が硬くなっているなら、柔らかくする施術を行いますし、飲ませ方に問題があれば、赤ちゃんの支え方やお口の当て方などをお伝えします」
これまで2500件以上のケアに携わった経験知で、的確に原因を判断しアドバイス。母乳育児を続けていくために必要なセルフケアも手ほどきします。利用者からは、「ストレスから解放されて、気持ちが楽になった」「しっかりと飲んでくれていることが実感できる」といった声が届いているとのこと。多職種とも連携し、セルフケアでは難しいケースも適切に対応します。
「赤ちゃんの舌の動きに原因があるなら口腔筋機能の改善に力を入れている小児歯科を紹介したり、重い乳腺炎で薬が必要なときは乳腺外科につないだりします」
母乳に関することだけでなく、夫や周囲との関係性など母親が抱えている不満や疎外感も受け止め、孤立しがちな産後を精神面からも支えます。
「出産後わずか数日で退院して手探りの育児に、心細い思いをしているお母さんも多いことでしょう。何でもお話しください」
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