音を奏で、歌い、人生を豊かにしてくれる音楽でそれぞれの夢をかなえたい（3/3）

ソプラノ歌手としてコンサート、病院や学校、イベントなどで歌声を披露

　ソプラノ歌手として各方面に赴く大沢さん。大規模なホールでリサイタルやジョイントコンサートを開くほか、病院や学校にも訪問。イベント会場で歌声を披露することも。
　「多くの人が知っているような有名な曲もいいですが、私は、自分の声と曲の世界観が調和するクラシックを中心に歌い続けてきました。おかげさまで『大沢さんの歌が好き』と声を掛けてくださる方も増えてきて、うれしい限りです」

　大沢さんはソプラノの中でも、叙情的で力強い音色とされる「リリコ・スピント」という声質を持っています。声楽は専門性が高まるほど、声質に合った曲が限定されるそうです。
　「“美声”とよく褒められますが、私の声には強さや重さがあり、かわいらしい曲や軽やかな曲にはマッチしないこともあるので、選曲は丁寧に行っています」

　自身のスキルやノウハウを磨くことを怠らず、音楽家らで構成される演奏研究会や、指導者同士の勉強会にも参加しています。
　「音楽家同士がそれぞれの演奏会に向けた練習の仕上げに試演したり、指導についての相談や効果のあった指導法について話し合ったりします。プロ同士が厳しい目で学びあう、私にとって欠かせない大切な場所です」

　日々研さんを重ね、「お客さまの心に響くステージを届けること、自分の経験や周りから吸収したことを生かしながら、生徒さんをサポートしていくこと」が大沢さんの目標。
　「音楽は人生を豊かにしてくれます。映画でもアニメでも、一緒にお気に入りの曲を弾いたり、歌ったりしましょう」と笑顔を見せます。

（取材年月：2023年9月）

■大沢祥子プロのプロフィールを見る

⇒集中的に学びたい生徒や不定期レッスンにも柔軟に対応