マイベストプロ千葉

坪井央樹プロのご紹介

「三足のわらじ」で知財を守る。特許請負人は元エンジニア(2/3)

坪井央樹 つぼいひでき

特許に詳しくない顧客も大丈夫、「書類は全部作ります」

 「ただ特許の明細書を書くだけの存在ではなく、広い知識から多角的に助言を与えられる存在になりたい」と意気込みを語ります。

 顧客は画像処理メーカーやAI・通信に強いIT企業が中心。依頼主の規模を問わないのが坪井さんの信条です。知財部を持つ大手なら業務の品質とスピードを重視し、中小や個人なら「特許の出願はどうしたらいいのか」という相談から補助金申請まで広くフォローします。

 「出願に慣れていないお客さまなら『こういうアイデアがあるんだけど。特許になるのか』という段階から無料で相談をお受けします。実際のご依頼になれば、ソフトウェア関係ならフローチャートなど、必要な書類は基本的に全部私が作ります」

 特許に関わる仕事の難しさを尋ねると、「人の判断であること」と坪井さん。「発明者も人だし特許庁の審査官も人。同じことを言っているはずなのに、捉える角度の違いでずれが生まれます。そこをどう解決するか。交渉力や緻密な事前準備が問われる仕事です」

 うれしいと感じるのは特許庁から特許査定が出て、顧客へ「取れました」と連絡するとき。特許証を立派な額に入れて喜ぶ顧客の姿を見ると、それまでの苦労も吹き飛ぶといいます。

 坪井さんは、工業系大学院修了後に大手画像処理メーカーに就職。エンジニアとして9年間勤務し、在籍中に知財の大事さを知りました。それから独学で勉強に励むも関連の専門書はとびきり難しく、新聞雑誌から得る情報では読み足りない。そこで出会ったのが弁理士試験用の参考書でした。

Share

坪井央樹プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ千葉
  3. 千葉の法律関連
  4. 千葉の特許・商標・知財
  5. 坪井央樹
  6. 取材記事
  7. 2ページ目

© My Best Pro