その子らしさ、その人らしい瞬間を捉え、家族の思い出を刻むお手伝いを（3/3）

自然な表情を引き出すため、入念な打ち合わせを通じてニーズなどを細やかにヒアリング

　撮影時には、着せたい服や一緒に写したいおもちゃなどを持ち込むことが可能です。スタジオにもベビードレスやおくるみなどの小物のほか、裁縫が得意な岡田さん自ら作ったオリジナルの衣装も用意され、自由に利用できます。

　「時間が長引くと赤ちゃんが疲れてしまうので、事前の打ち合わせはしっかり行います。機嫌の良い時間帯や、呼び掛ける際の愛称、お気に入りのものや好きなもの、どんなシチュエーションがご希望かなど、細やかにお伺いしています」

　ニーズをしっかりヒアリングしてから撮影に臨むため、自然な表情を引き出してもらえると好評で、ベビー期以降のメモリアルフォトも数多く依頼されるのだとか。

　先日も、幼児の頃から付き合いのある双子の男の子が、小学校に入学したとのことで、撮影依頼がありました。
　「ちょっと大人ぶったような“小学生になったんだよ”と言わんばかりのワンカットをご両親に見せると、『二人らしい個性が表れているし、とてもいい顔をしているね。これからもお願いしますね』と言っていただきました。子どもの撮影は思い通りには進められず大変なこともありますが、お褒めの言葉をいただくと苦労も吹っ飛びます」

　写真は、その時々のありのままの姿を映し出し、かけがえのない瞬間を切り取ってくれる大事な宝物。家族の歴史を刻み、みんなで記憶をたどるひと時を楽しめるよう、岡田さんは“その子らしさ”“その人らしさ”を大切に、今日もシャッターを切ります。

（取材年月：2023年4月）

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⇒赤ちゃんとのコミュニケーションを大切にしたニューボーンフォト