質の高さと新鮮さを追求した食肉の提供をベースに、幅広い活動で豊かな食文化を支える（3/3）

コロナ禍を機に、地元企業との協業などによる地域・社会貢献を目指すように

　拡大路線を推し進めてきた青山さんを、企業運営の基本姿勢に立ち返らせたのは、世界情勢や人々の生活を大きく揺るがしたコロナ禍でした。

　「さまざまな立場の人が地域で心地よく穏やかに過ごせること。この一点にこそ、私たちの存在意義があると再認識しました。『激動する世の中の波に向かっていくには、地元企業との協業や社会への貢献なくして、どんな困難も乗り切ることはできない』と改めて心に刻みました」

　業者や各店のオーナー、起業を考えている人など、食を通して志を同じくする仲間にも、「自身のビジネスモデルがヒントになればうれしい」と、情報の提供を進めています。

　課題の一つ一つに全力で取り組んできた青山さんは、「事業の幅が広くなっても、どの領域からも手を抜かずにここまできたことが自慢。ただ、もっと専門性を極めていくためには、慎重に展開を検討する時期に来ているのかもしれませんね」と苦笑い。
　とは言え、限界を設けない挑戦を信条とするアグレッシブな姿勢は入社当時のまま。
　「飲食店などの開業、経営に関するサポート、強みを打ち出すためのブランディングといった戦略策定には、これまで以上に力を注ぎたいと思っています。多くのお店が誕生して、家族みんなで囲む食卓を笑顔でいっぱいにしたいですね」
　
　「2000円、3000円、肉ガチャ」と、どのボタンを押しても投入金額以上の商品が出てくるという冷凍自動販売機。「今後も期待以上のワクワクを創出し、食文化を支えていきたい」と熱く語ります。

（取材年月：2023年7月）

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