将来にわたって笑顔で過ごせる“家族の思い出づくり”をお手伝い（2/3）

料理とDIYに取り組むほど愛着深いマイホーム、購入の際の反省をきっかけに相談業務をスタート

　織田さん自身も、前職で保険代理店に勤務していた時に自宅を購入しました。
　「当時40代前半と、住宅購入にはやや遅めのタイミング。職務上、家計管理の分野は熟知していたはずでした。でも実際に自分のこととなると、資金計画や家づくりに特別な知識も相談先もなく、リスクだらけのスタートでした」と振り返ります。

　過去の“もし知っていたら”という後悔を元に「少しでも早い段階で生涯の資金計画について伝えたい」と、個人向けのファイナンシャル・プランナーとして独立。札幌市近郊でマイホーム購入を考える人々を支えるため、全国的な住宅購入専門相談会社に加盟し、自宅事務所から発信し始めました。

　「私がマイホームの計画を立てた際、家計とライフサイクルのチェックから得た結果には驚きましたが、『家族が笑って過ごせることが何より大事』と生活を楽しんでいます」

　そう話す織田さんの特技は、料理とDIYだそう。家族の食事は19年間、ほぼ毎日織田さんが担当。家を出て下宿する長女からは「そろそろお父さんの手料理の味が恋しい」とリクエストが入るほどとか。
　「間取りのご相談では、キッチンの仕様についてつい熱が入ってしまいます。『調理台の高さをご自分の身長に合わせないと、腰を痛めますよ』とかね」

　織田さん宅では、想定していた壁面家具が搬入できないという事態も発生。
　「でも失敗から楽しくアレンジする考え方を学びました。シンデレラフィットの棚と、残りの木材で素敵な電話台もできましたから」

＜次ページへ続く＞

【次ページ】「専門家に相談して購入することがスタンダードになれば」と、将来に続く思い出づくりをサポート

次のページへ