自然素材を取り入れた住まいづくりで、心豊かで快適な暮らしを提案（2/3）

省エネ住宅の「ZEH」にも対応し、地震に備えた耐震補強にも注力

　杉山さんは、断熱性や気密性を備え、太陽光発電により電力を創出することで、家庭のエネルギー収支をゼロ以下にする住宅「ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）」に対応。あわせて、建築物の省エネ性能を客観的に評価する「BELS（ベルス）」にも申請し、精度を高めています。

　「日本は地震が多いことから、耐震性の強化にも努めています。構造に関わる部分のため、新築や大規模な改修時にご提案しています。住宅の省エネ化や耐震補強については、補助金を利用することができます。細かい要件があり、制度の概要も変わるので、知識をアップデートして、お客さまの金銭的な負担を軽減していきたいですね」

　家族構成の変化に伴う増築や減築にあたっても、柱や梁といった建物の骨格を理解していないと判断が難しい場合があります。
　「例えば、壁や柱を取り払って広い部屋にしたいという場合、抜いても問題がないかどうか現場調査を行い、2階の加重具合も確認します。家を支える重要な耐力壁などもありますので、慎重に検討を重ねます」

　人生に寄り添う住まいづくりを目指す杉山さんは、先々を見据え、幅広い用途でスペースを使えるように工夫しているとか。
　「若いご夫婦であれば、お子さんが生まれて成長した時、さらには自立して、ご両親を呼んで同居することまで想定しています。プレイルームをクローゼットで分けて子どもたちの個室にしたり、一室に戻して親御さんの居間にしたり、柔軟性のある間取りを心掛けています」

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