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箱﨑陽介プロのご紹介
外の世界に飛び出したおかげで見えてきた「故郷の魅力」 6次産業化によって描く、地域の未来。(2/3)
定番商品にアイデアを吹き込み、 魅力溢れる地域の宝物へプロデュース!
思い立ったら、即行動。箱崎さんは、家業を継いでまもなく、東北大学の「地域イノベーションプロデューサー塾」に通い始めた。すると、食品加工ビジネスの可能性に目覚め、地域資源を生かした新商品開発の面白さに取りつかれるようになった。そんな折、岩手県から6次産業化研修受け入れの依頼が寄せられた。これを機に、新しいビジネスへ踏み出すことを願う農家たちが、ハコショウ食品工業へ、集まるようになった。「行動」「知識吸収」「交流」が相互に噛み合い、商品に新たなアイディアを吹き込む仲間が増えていった。
その成果の一つが、「呑んべえ漬」である。お酒好きの先代社長が考案した「呑んべえ漬」は、ぱりぱりとした甘辛いきゅうりと、見た目には想像できないほど激辛が絶妙で、酒好きの人がやみつきになると評判の漬物である。1980年頃発売され、根強いファンがいながらも、売上が伸び悩んでいた。そこで、箱崎さんは、商品の見直しに着手した。「呑んべえ漬は、商品の特徴が際立っており、味に対しても高い評価を得ています。そこで自分たちの商品をもう一度深掘りしたところ、ブランディングができていなかったことに気づいたのです」
大学の講座に通っていた箱崎さんは、ブランディングの重要性、デザイン思考について、学んでいました。「ここ花巻市は、南部杜氏の里でもあり、お酒の文化が色濃く残っている地域です。そこで、花巻ならではのお酒に合う漬物という位置付けを明確にしました。パッケージデザインは、呑んべえの手土産風のデザインへ変更し、『旨き酒 生まれる処に 旨き肴あり』というヒトコトを入れました」。商品の特徴が際立つようになった「呑んべえ漬」は、「平成27年度いわて特産品コンクール希望郷いわて国体お土産品部門」で最高賞を獲得するなど、ひときわ注目を集める存在になりました。他にも、「みそ屋の甘辛大根」は、東北各地から集まった漬物たちで競われる「T―1グランプリ東北ブロック大会」で最高金賞を受賞。次々に結果を残すようになった。
「長年販売してきた商品をもう一度見つめ直し、新しいアイディアを組み合わせることで商品の魅力が増していく」。そして、箱崎さんの挑戦欲は、ますます高まるばかりである。
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