メタバースでの資産運用に特化したファイナンシャルプランニングを提供（3/3）

スタートアップや会社経営を経て、メタバースに特化したファイナンシャルプランナーとして活動

　多田さんは、大学在学中にソフトウエア開発事業で起業。卒業後も複数社のスタートアップや、会社経営に携わってきました。
　「楽天がプロ野球に新規参入した際や、インド発のホテルチェーンとソフトバンクなどが共同出資した合弁会社の立ち上げ時に参加できたことは、貴重な経験になりました。また経営者として会社を動かす中で、資産運用や保険・不動産・税金などの知識が自然と身に付き、FPの資格を取得しました。会社の会計も家計管理も、資産全体や将来を見通して上手にやりくりするという点で共通しています」

　もともと得意分野だったネットの知識を生かして、22年からメタバースに特化したFPとして活動をスタートしました。
　「大きな可能性を秘めているメタバースやWeb3の世界に、一人でも多く触れてほしいと願う一方で、リスクマネジメントがより重要な領域のため、FPとしてお手伝いできることは多いと考えました」

　現時点でメタバース内にバーチャル事務所も構えており、将来的に人工知能（AI)を持つメタバース上の自分の分身「アバター」が家計相談をするなどのサービスも計画しているそうです。

　「右も左も分からないものを恐れるのは当然です。それでも、『怖いからやめておこう』ではなく、少しでも興味を持ってほしいですね。正しい知識に基づいて適切に利用できるよう後押ししますので、一歩先の世界を広げましょう」と呼び掛けます。

（取材年月：2023年4月）

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