汚れを落として“美”を形作る、クリーニングビジネスの先鋭（3/3）

経験とスキル向上を重ねて、長崎をさらに美しく

　今のスタイルを本格的に確立してから2年程度。「まだまだですが」と言う済藤さんですが、その反響は着実に広まってきているようです。一度依頼したお客様がリピーターになることもしばしばだそうで、その仕上がりへの満足度の高さが伺えます。「現場ごとに清掃のやり方も異なるので、その度に体で覚えて次に活かしています。毎日が勉強ですね」と、済藤さん。現在は、大理石など「石材の再生」にも注目しているそうです。失敗すると取り返しがつかなくなるという石材。済藤さんは業界でもまだ少ない「ストーンケアスペシャリスト」を修得し、今後は石材の補修や研磨、シミ抜きなどに携わっていく予定です。
　「清掃の業務にこれといったゴールはありません。常に勉強し、経験も積みながら成長すること。例えお客さんに『そこまででいいですよ』と言われても、それで終わらせずに突き抜けたサービスをしていくことで、感動や驚きが生まれるんです」と済藤さん。「自分が納得するまで、お客様へ引き渡せません」。いつしか心に灯った情熱の炎は、いまも済藤さんの心の中で燃え盛っているようです。
（取材年月：2015年2月）

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