元金融機関の為替ディーラーが、「正しい投資」を伝授します（3/3）

為替のプロとして培った経験を、個人投資家の育成に役立てたい

　新里さんがお金を増やすことに興味を持った原点は、小学生の頃に夢中になったゲームソフトの売り買いとか。
　「『ゲームソフトは、買った値段より高く売れるものを探せば、お金が増える。すごい！』と子ども心に感じました」と当時を振り返ります。

　20代では、株式投資をスタート。決算書を見たり、株主総会に参加したりするうちに、「社会はこう動いているのか」と学習意欲が湧いてきたそう。

　働きながら知見を養える金融機関への転職を志し、大手金融機関の為替ディーラーとして歩むことに。日々、数百億円単位の取引を担いました。
　「大きな利益が出せる醍醐味を味わいながらも、お客さまと接する機会はなく、人のためになっている実感がありませんでした。ある調査で、投資を独学で始めて失敗し、身を引く個人投資家が多いという現実を知りました」

　転機となったのは、学院の運営会社であるシーズリーの代表取締役、親川政明氏との出会いでした。経験を買われて招致され、2016年に学院長に就任しました。
　「当初、投資を教えることは難しいのではないかとためらいましたが、金融機関にいた私自身もこれで勉強したかったと思えるほど体系化されたテキストに感心し、人の役に立ちたいと決意しました」

　「投資は今を変える力があり、一生使える技術です」と力を込める新里さん。ゆとりあるお金と時間を手に入れるための「正しい投資」への道を導きます。

（取材年月：2022年12月）

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⇒大手金融機関の為替ディーラーとしての経験を指導に生かす