施主の目指したい未来に寄り添い、豊かな人生を支える自由設計（3/3）

施設設計では業務への理解を深めて立案。建築家をもっと身近に感じて相談を

　オフィスや工場、倉庫などの施設設計では、「ビジネスの発展を支える建築物を提案したい」と語ります。

　「施主さまの業務内容や取り組みについて理解を深め、敷地内の他の建物との関係性や連続性、生産性を上げるための動線、解決したい事業の課題といった細部まですり合わせを行います。また、将来的には新部門を立ち上げ増築を視野に入れているなど、経営者のビジョンや思いも踏まえ、建築計画を立案します」

　住宅設計とも共通する細やかな配慮をもとに作り上げられた建築物は、地域のシンボルにもなっています。
　「前職の野々瀬建築都市設計事務所在籍時に担当した商社の社屋は、『まるで美術館ができたよう』と地元の方々にも評判です。施設づくりでは事業主さまの持つ価値観を形にし、魅力あふれるたたずまいにすることで他社と差別化を図ることができます。採用力や従業員のモチベーションの向上へとつなげ、建築を通じて社業の成功をサポートできればと考えています」

　個人住宅からランドマークとなるような建物まで、数々のイメージを具現化してきた野々瀬さんですが、「建築家をもっと身近に感じてほしい」と力を込めます。

　「『建築家への依頼はハードルが高い』、また『作り手のカラーが前面に押し出されるのでは』という印象を持つ方も少なくないでしょう。当方では、お客さまの未来に寄り添うことを何よりも大切に対話を重ねます。お客さまの想像を超え、私でなければできない提案をいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください」と呼びかけます。

（取材年月：2023年11月）

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