岡田晃市郎プロのご紹介
不正アクセスなどの情報を収集・分析し、日本のサイバーセキュリティ対策を構築(2/3)
導入しやすい料金プランで、中小企業のセキュリティ対策を後押し
「GOOSEC」は、ユーザーが入力した個人情報を外部に転送する通信を遮断し、流出を阻止します。
「WEB上でのキャッシュレス決済が普及する中でスキミングが増加し、手口もダイナミックになっています。被害を防止するためにも、ネットのショッピングモールやECサイトなどでぜひ採用していただきたいですね」と岡田さん。
「kr:ns」は、インターネット上にわなを仕掛け、利用者のIPアドレスが悪性と疑われるものかどうかをチェックし、判定を通知するもの。企業のIPアドレスがマルウェアに感染し、不正利用されることを防ぐ目的があります。
既に大手電機メーカーが取り入れていますが、今後は中小企業向けにも展開していきたいと言います。
「これまで海外製の高価な製品しかなく、資金面の負担から中小企業では二の足を踏んでいるケースも多いんです。当方の『kr:ns』は、導入しやすいようにIPアドレスの数に応じた料金プランを用意しています」
価格面だけでなく「お客さまの意見を取り込んで、機能をカスタマイズしていきたい」と意気込みます。
「展示会でも、『国産だと要望に応じてもらいやすい』という声を耳にしました。私どもが手掛けているのは、パッシブセンサーという、わなで待ち受けてネット上を観測するメカニズムですが、アクティブセンサー、つまり攻撃に対する監視も必要です。日本にはこうした製品がないので、アメリカの企業と連携して、さらに検知力を高められるよう企画を進めています」
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