専門知識を持つスタッフと九つの法人を率いるコンサルタントが起業をサポート（2/3）

起業支援ポータルサイトで相談者数全国1位を獲得

　中野さんはバイク販売店を営む父のもとで育ち、早い時期から経営者を志していました。
　「子どもの頃から店の掃除やバイク磨きをしていました。親戚にも自営業が多く、みんなが集まれば自然と経済や経営の話になるという環境でしたね」

　ところが1990年代初頭にバブルが崩壊。好景気に沸く状況から一転します。当時中野さんは、高校から大学へ進学する時期。大学に入ってからも厳しい状況が続き、バイク店が倒産の危機に陥ります。
　「苦労する両親の姿を目の当たりにし、父のような事業家を支援していこうと決意を固めました」

　将来に備え資格を取得などに励みながら、1996年に住友不動産販売に入社。人事部や受託営業部に所属し、大手企業の合理的な人事制度や営業手法を学びました。その後、一代で急成長したベンチャー企業へ転職します。
　「20代で、経理財務責任者として金融機関の支店長クラスと折衝し、何億という融資を受けて運用していました。成功した人の考え方や行動、経営ノウハウなどをじかに吸収できたことは私にとって大きな財産です」

　2006年、起業が特別なことではない時代がいよいよ到来すると直感し、起業コンサルティングを行う会計事務所へ。2年間の修業を経て独立しました。
　「経済産業省の後援で発足した起業支援プラットフォーム『ドリームゲート』のアドバイザーも務めています。同プロジェクトにおいて、11年以上にわたって面談相談数全国1位を獲得していることも強みであり、糧となっています」

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