身につける人を輝かせる世界に一つだけのジュエリーを提案（2/3）

宝石や貴金属の特長を理解し、一番美しく見えるように試行錯誤して創作

　幼少期から絵を描いたり、工作をしたりするのが得意だったという高須加さん。デッサン教室などに通った経験はありませんでしたが、学校の絵画展ではいつも入選する腕前で、「我流ですが自然に筆が動くというか、無心になって取り組んでいましたね」と振り返ります。

　ジャズが好きな母親に連れられ、生演奏を聴きに行っていたことから興味を持ち、サックスでダイナミックな音色も奏でます。芸術家肌と思いきや、スポーツも得意でサッカーや自転車に夢中になり「就職はスポーツに関連する職業を考えていた」という一面もあります。

　「ジュエリー会社はたまたま募集があり、採用されたご縁で入社しました。新商品を開発する部署に配属され、仕入れのノウハウからデザイン、加工技術を1から教えてもらいました。初めてのことばかりでしたが、子どもの頃から美術に親しみ、音楽からインスピレーションを得て世界観を描き出すなど、表現することが好きだったので、仕事は楽しかったですね」

　20年にわたる会社勤めの中でキャリアを積み、高須加さんのデザインを気に入ったメーカーから直接オファーが入るようになり独立することになりました。
　「ジュエリーデザイナーとしてやっていくとは想像していませんでした。ダイヤやルビーなどの宝石、金、プラチナといった貴金属の特長を理解して、一番美しく見えるように試行錯誤をしながら創作していくのが性に合っているのでしょうね。手先が器用なのも役立っていると感じます」

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