身につける人を輝かせる世界に一つだけのジュエリーを提案（3/3）

形見の品を自分好みのデザインに作り直すリフォームで、思い出を身近に

　数々の作品を世に送り出してきた高須加さんにとって、特に印象深いのがカメオのブローチだそうです。
　「ある会社の社長さまが奥さまにプレゼントされるとのことで、予算は1000万円。日本でも古くから愛されてきたパールを周囲にあしらい、華やかさを演出するダイヤモンドもちりばめ、アンティーク調に仕上げました。『額縁にいれて飾りたいほどきれい』と気に入っていただきデザイナー冥利に尽きましたね」

　大切な人に感謝を込めて贈りたい、忘れられない思い出を形にしたいなど、それぞれの要望に応えられるのがオーダーメードの魅力だと言います。

　「最近は、おばあさまやお母さまの形見をそのまま眠らせておくのはもったいないと、リフォームをされるお客さまが増えています。お預かりしたものは全てバラして石を取り外し、枠は溶かして再利用します。代々受け継いできた宝石を、自分好みのデザインに作り直すことで普段使いできると好評です」

　オーダー品は高価で自分には縁がないと考えている人に向けて、「予算に合わせて柔軟に対応しており、リングなら5万円（税込み）から可能。同業者様からの注文も大歓迎です」と呼び掛けます。

　「ジュエリーには、それに見合う振る舞いをしようと思わせる力があり、良い物を身につけると自然と背筋が伸びます。自分のためにあつらえた世界に一つだけの逸品であれば、なおさらのこと特別な幸福感があります。女性を輝かせるジュエリーづくりを通じて、みなさんの人生をすてきに彩ることができればと願っています」

（取材年月：2023年4月）

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