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谷尾正明

介護現場に革命を起こす介護服『悠々楽々』の開発者

谷尾正明(たにおまさあき) / 介護服製造販売

長命傳

谷尾正明プロのご紹介

介護現場で働く人の負担を減らしたい。理想の職場環境に近づくための介護服を開発(1/3)

介護現場に革命を起こす介護服『悠々楽々』の開発者 	谷尾正明さん

マジックテープがない! 現場の声から生まれた介護服で排泄介助がもっと楽に

 少子高齢化がますます進む日本。厚生労働省の見通しによれば、2025年には国民の1/3が高齢者となり、245万人の介護職員が必要だとされています。介護施設の全体数は増加傾向にあるものの、寝たきりの要介護者を受け入れる施設や介護職員はすでに慢性的な不足状態に陥っているのが現実。介護にまつわる重労働のイメージが人手不足にさらに拍車をかけています。

「私は介護現場で8年間ほど実務を経験しましたから、重症者の介護の大変さは身に染みてわかります。寝たきりでも簡単に着替えられたりおむつ交換ができたりする服があれば、介護の負担はずっと軽くなります。介護の現場を少しでも楽にしたい…との思いで、介護服の開発に乗り出しました」と長命傳の谷尾正明さんは語ります。

 谷尾さんが開発に乗り出してから約2年。2019年6月、全く新しい介護服『悠々楽々』が誕生しました。
『悠々楽々』は前身ごろや後見ごろ、袖部分などの布パーツをすべて切り離せるため、脱がせるのも着せるのも楽々。また、マジックテープなどを使用せず、布の摩擦力のみで服をしっかりと固定できる便利な楽留め方式(特許出願中)を採用しており、従来の服と比較するとお世話のしやすさや着心地が飛躍的にアップしています。

「力の弱い女性や高年齢の方でも、『悠々楽々』なら一人で着替えやおむつ交換の介助ができますよ。通気性がよく保温性もしっかり確保できるのも特徴です。素材は肌触りの良い国産綿100%で、確かな技術を持つ奈良県の縫製工場で仕上げています」

 迫りくる2025年の介助問題に希望を与える介護服「悠々楽々」は、自宅や施設での介護環境を大きく改善するカギになりそうです。

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