野元淳プロのご紹介
あこがれの時代を開く「時代の門」が、ここにあります(1/3)
古美術の奥から見える、その時代の人と風景
「古美術は、日本の歴史とともに発展してきた文化遺産だと思います」そのように語るのは、大阪の歴史が残る街・北浜で古美術品を取り扱う「玄海樓(げんかいろう)」の店主、野元淳さん。古典籍や書画などの古美術を日々探している野元さんが特に好み、力を入れているのが「古筆(こひつ)」です。
古筆の定義では主に奈良時代から室町時代にかけて書かれた名筆や筆跡の事を指しています。時代の流れと共にそれらは「美術品」として権力者や富裕層の間で大切に保存され、収集されました。後世、その収集の流行や需要の増加により、書かれた冊子や巻物が部分的に切断され、掛け軸などに仕立てられ鑑賞されてきたのです。やがて、その古筆は誰が・どこで・何を・何のために書かれたものなのか、などを鑑定する「古筆鑑定人」という職業まで登場します。
「文字の形だけでなく、時代によって紙や墨などもさまざまです。そこから字の向こう側にある背景・・・世俗、文化、当時の暮らしなどを読み取ることができるのです」
確かに古筆は、かな文字の配置やバランスなど、初心者の私が見ていても「キレイ」だと感じます。しかし何より、ほんのわずかな間に見せてもらった物の中には、平安時代に書かれた作品もあり、美術館に展示されていても不思議ではない程の作品が「玄海樓」にはたくさん眠っているのです。
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