一人一人の気持ちに寄り添う公認心理師（1/3）

傾聴だけでなく具体的なアドバイスでカウンセリング

　公認心理師の大城ケンタさんは、仕事や人間関係、自身の心の悩みなど、一人で抱えきれない苦しみを持つクライアントの気持ちに寄り添い、話をしっかり聞いた上で具体的な問題解決に導いていきます。大城さんのところに初めて相談に来るクライアントは、以前にも他のところでカウンセリングを受けたことのある人が大半で、皆さん口を揃えて「今までの先生は、話は聞いてくれたけれど、問題が解決しなかった」と言って駆け込んで来られるそうです。

　大城さんのカウンセリングの特徴は、傾聴だけではなく、クライアントの悩みに応じ、アロマなどいろいろなセラピーの手法を用いて、問題解決に最適なアプローチを取り入れ、心を癒していくこと。主に30歳代前後の女性が多く、仕事や恋愛、人とうまく話せないといった人間関係の悩みを抱える人が相談に来られます。

「医療・公的機関の多くは、傾聴を主軸としたカウンセリングを行っています。僕のカウンセリングは傾聴を大事にしつつ、目の前で起こっている出来事に対して、具体的なアドバイスをすることで解決へと導きます。そのアドバイスは、クライアントさんの心の中から出てくるので、クライアントさんが自ら納得した気づきを得て、行動に移しやすくなるといいます」

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【次ページ】自らの経験を生かし、人の役に立ちたくてカウンセラーとして独立

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