プロの歌手が、歌詞に込められた思いが聞き手に届く歌い方を教えます（3/3）

歌手を目指す若手の育成やプロデュースで、島根から夢の実現をサポート

　河井さんは独立から4年後の2021年に、自身のキャリアを充実させるため会社を設立。「島根雄太郎」の名前でオリジナルの楽曲も制作し、島根県内のCDショップなどで販売しているそうです。

　「芸名には、島根を代表する歌手になりたい、音楽を通して地元を元気にしたいという願いを込めました。イベントに出演したり、コンサートを企画したりするほか、高齢者施設にも慰問で訪れています」

　地域密着で各方面に赴き、歌声を届けることで生まれ育った街に貢献していきたいと語ります。
　「歌を聞いた方が喜んでくださる姿を見て、島根だけでなく国内各地へと取り組みを広げていきたいという気持ちが強くなりました」

　河井さんは、日本作詩家協会、日本音楽著作権協会（JASRAC）、日本歌手協会、日本音楽著作家連合会といった団体にも所属。歌謡界とのつながりを生かして、「自作の詩に曲をつけてくれる作曲家を探している」「CDを作ってリリースしたい」といった要望にも応えていきたいとのこと。

　さらに、歌手を志す若い人の育成やプロデュースにも力を入れていきたいと意欲を見せます。

　「私が本気でプロを目指したのが高校生の時でした。それから約30年、地方都市で活動を続けることは苦労の連続でした。経験から得たプロモーション力を次世代のために役立てることが、私の務めだと思っています。地元で活躍したい、島根から全国区へと羽ばたきたいなど、それぞれの夢をかなえるお手伝いをしていきたいですね」

（取材年月：2024年3月）

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