加藤絵美プロのご紹介
ピアノレッスンで音楽活動の土台を築き、一生もののギフトを贈りたい(2/3)
ピアノを通じて目標に向かう忍耐力や曲を完成する自立心など、社会を生き抜く力を育む
加藤さんがピアノを始めたのは3歳のとき。しかし、同時期に始めたスイミングで強化選手に抜てきされたこともあり、ピアノにはあまり手が回らなくなりました。見かねた家族に「水泳かピアノ、どちらかにしたら?」と言われ、悩んだ末にピアノを選択したことが全力を注ぐきっかけとなりました。
「ピアノを選んだ理由は恩師の存在でした。自主練習を十分にできない私にも優しく、音を奏でる喜びを伝え、ピアノの魅力を教えてくれました。本気で取り組むと決めてからは苦しい瞬間もありましたが、『ピアノは楽しい』という幼少期のポジティブな記憶が私の核となっています」
自身の経験から、ピアノを通して身につく能力は演奏力だけでなく、むしろ精神面への影響が大きいと考えた加藤さん。レッスンを重ね一歩ずつ目標に向かう忍耐力、ひとりで曲を完成させる自立心、発表会やコンクールなど大勢の前で本領を発揮する勝負強さなど、社会で生き抜く力がまんべんなく養われると言います。
「今の子どもは忙しく、習い事をいくつも掛け持ちするケースも多いです。自宅でお稽古しなければ上達しないというのは、あまりにもハードルが高いので、最低限の練習でも実力がつくように工夫しています」
加藤さんは、一人一人の習熟度に応じてカリキュラムを構築。成功体験を積み重ねて、強い心を育むことを重視しています。
「やればできるという自信を持つことが大切。きちんと継続すれば、スキルは後からついてきます」
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