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水谷回佑

ボイストレーニングで人を健康と幸せに導くプロ

水谷回佑(みずたにまゆ) / ボイストレーナー

岐阜六条ミュージックスクール

コラム

ブレストレーニング

2024年1月19日

テーマ:ボイストレーニング

コラムカテゴリ:スクール・習い事

ブレストレーニングって何?

ブレストレーニングとはズバリ「呼吸のトレーニング」です。
なぜ「呼吸」をトレーニングしなければならないか?
それは、呼吸は歌唱において重要な要因であり、普段の生活でしている呼吸とは異なることが多いので「歌う生活」をしていない一般の方は「歌唱する為の呼吸筋力」が弱いからです。

例えば、1分間の呼吸数(吸って吐くを1回と数え胸やお腹の動きを見ながら測定)は、成人の場合12〜20回が正常値とされています。ところがボイストレーナーの呼吸数を測定すると、ほとんどが10回程度です。ベテランのトレーナーほど回数が少ない傾向にあります。これは呼吸筋の発達によるものでしょう。
逆に「上手く歌えない」「思い通り声が出ない」と言う方は、呼吸数が多い傾向にあります。肺に取り込める空気の量が少ないため、呼吸の数で取り込む酸素の量を補っているからです。

声は息を吐いている時に発声される
歌唱時は、普段の会話と異なり「自分のペース」で呼吸出来ません。曲のペースに合わせて呼吸する必要があります。BPM(テンポ)がゆっくりで、ブレスポイント(息を吸う所)が少ない曲は、声を出し続ける為の「吐き続ける筋力」が必要となります。BPM(テンポ)が速くで、ブレスポイント(息を吸う所)が多い曲は「素早く勢いよく呼吸する筋力」が必要となります。

ロングブレスとドッグブレス
これらの歌唱に必要な呼吸筋を鍛えるために行う、基礎のブレストレーニングこの2つになります。
ロングブレス=細く長く息を吐き続ける
ドッグブレス=強く短く息を吐く
この2つのブレストレーニングは、ボイストレーニングにつきものですが、私のスクールに来る他のスクールで結果が出なかったと言う生徒のほとんどが、この2つのトレーニングを
①やる意味を分かってなかった
②歌唱に活きるようなトレーニングを指導されていなかった
のどちらかに当てはまります。

歌唱力向上のためにはトレーニングは欠かせない
しかし、意味が分からないでやるのは苦痛ですし、歌唱に活かされないのであれば効率が悪く無駄に感じます。人間は脳からの信号で身体の筋力を動かします。ですから理解してトレーニングするのと分からないでトレーニングをやらされるのでは、効果が3倍変化します。

「我慢してやれ」と言ったらボイストレーナー失格だと私は思っています。
意味が分かった上で、効率良くトレーニングし、その都度成果を確認しながら進むのがレッスンです。
是非、皆さんも難行苦行・修行的にやるのではなく、論理的・合理的に理解して取り組みましょう。

この記事を書いたプロ

水谷回佑

ボイストレーニングで人を健康と幸せに導くプロ

水谷回佑(岐阜六条ミュージックスクール)

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