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弘瀨美加(ひろせみか) / 講師

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コラム

照明もバリアフリー

2021年3月26日

テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納

コラムカテゴリ:くらし



年を重ねると、
筋力の低下により足の上りが悪くなったり、
わずかな段差にもつまづくようになったり、
人間の身体能力は、低下していきます。
視覚もその一つで、視力が低下し、
物の認識や微妙な色の識別もつきにくくなり、
段差がわかりづらく、つまずきの原因となったり、
グレア(見えにくさをともなう眩しさ)により、
部屋にいることが不快いになることもあります。
人間が受取る情報のうち80%は視覚からといわれます。
加齢とともに衰えた視覚機能をサポートするためにも
照明は重要な要素なので、
家の中の段差をなくすなどと同じように
バリアフリー化が必要なのです。

高齢者は、急に暗い所から明るい所、
明るい所から暗い所へ移動すると、
若い人は約10~30秒ほどで見えるのに対し、
1~2分ほどかかると言われ、
順応するのに時間がかかるため、
廊下やトイレなどにセンサー付の器具や
夜中のトイレ等のためにフットライトなどを選定して
明るさを均一化することが有効です。
また、階段などは段差が分かりづらくなると、
つまずきの原因ともなるので、
明るくフラットな照明よりも、
わざと陰影をつけ段差がわかり易くなるようにしたり、
照明が直接目に入らない間接照明や、
テカテカしていない内装や家具などで、
反射光が目に入りにくいレイアウトで、
まぶしすぎると感じないように工夫も必要です。
スタンドやブラケット灯も間接照明の一種です。
間接照明を増やす事によりって、
光源が直接目に入らず、
不快なグレアを軽減する事ができます。

家で過ごす時間がながくなる高齢者にとっては、
そこが、安心安全で健康的、
充足感のある生活の場となっていることが重要です。
住環境は見落としがちですが、
その中でも、見落としてしまいがちな
「照明」もバリアフリー化することをお勧めします。





シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

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