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笠中晴司

交通事故のトラブルを解決に導く法律のプロ

笠中晴司(かさなかせいじ) / 弁護士

丹波橋法律事務所

コラム

後部座席もシートベルトを!

2017年3月30日

テーマ:時事ネタ「交通事故」

コラムカテゴリ:法律関連

新聞に記載されていた記事の受け売りですが,自動車乗車中に交通事故が発生した場合,最新の統計では,一番死亡する確率が高い座席(事故時に着席していた座席)は,後部座席ということです。

座席別に見た死亡者の総数ではなく,事故にあった場合の,座席別に死亡する「確率」をとってみた結果です。

では,何故,後部座席の死亡する確率が高いのか。

それは,100%確証があるわけではありませんが,後部座席のシートベルト着用率が,運転席や助手席に比べて,圧倒的に低いからということです。

つまり,運転席や助手席は,シートベルトを着用していないと一般道でも罰則がありますが,
後部座席については,高速道路だけが罰則の対象となっているので,
「一般道ならシートベルトをしないでもいいや」という方が多いということのようです。

確かに,シートベルトは,「しないほうが体に締め付けもないので良い」という感覚はわからないではないですが,
それを言えば,運転席のシートベルトも,20年近く前は,しない人が多数いたような記憶です。

でも,今の時代,運転席や助手席のシートベルトは当然となっています。

「後部座席に乗車中でも,シートベルトをするのが当然」

という認識をほとんどの方が持つようになれば,死亡率は間違いなく下がるというのが,結論でしょう。

「自動運転がいつ達成されるのか」という時代が来ても,結局,最後は

「人間の対応の仕方が,交通事故の発生や損害の大きさを左右する」

という,ひとつの証拠と思えます。

皆さま,後部座席でも必ず,シートベルトを装着しましょう。

この記事を書いたプロ

笠中晴司

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笠中晴司(丹波橋法律事務所)

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