- お電話での
お問い合わせ - 0120-77-0878
コラム
「塾ジイの日記」26 ―ヤル気の正体-
2024年4月27日
出口利光(でぐち りこう)と申します。40年間進学塾で教鞭をとり、5年ほど前に定年退職しました。今では自宅のアトリエで趣味の油絵を楽しむ傍ら、近所の小中学生に勉強を教えています。最近親御さんや子ども達から学習や受験に関する相談を受けることが増えました。この度、子どもやその親御さんに伝えてきた学習や受験のノウハウが本当に妥当かどうかを自らで立証すべく行政書士試験に挑戦することにしました。これまで自身が発信してきた他人に向けたアドバイスや指導に則った行動を取ることにより、当事者としての感じ方や課題をこの日記に綴っていこうと思います。
4/27(土)
早いもので予備校に入学し受験勉強を始めてから3か月が経過した。この間、憲法、民法の講義を受けた。3か月前には全く知らなかったことが、「知っている」とまではいかないにしても「聞いたことがある」というレベルには到達していると思う。完全に記憶しているかどうかは別にして、これはわしにとってかなり凄いことじゃ。併せて復習でのアウトプットの項目数が600くらいになっていることもこれまでの自分ではイメージできなかったことじゃ。この状況を見ると【ヤル気とは歩みの足跡である】ような気がする。だから、「ヤル気になってから勉強しよう」というスタンスは「一歩も踏み出していないのに足跡を付けよう」としているのと同じじゃ。つまり【ヤル気になってからやるべきことをやろうとすることは不可能】だということじゃ。【やり始めるからヤル気になる】というこれまでの受験生への指導は、決して間違っていなかったことが自らの体験を通して再認識できた。
「GWの悲劇」を回避せよ!
行政法の科目になり、暗記すべき事項が急増した。本試験の問題が「知っているか否か」を問う設問が大半なので行政法は理解より暗記にウエートをかけるべきである旨ガイダンス時に聞いた。前回の日記で書いた目と耳をフル稼働させる学習方略が功をそうするような気がする。特に前回の日記で書いた自作の小テストの解説を自分で録音し、それを歩きながら、入浴しながら、眠りながら聞く方略は予想をはるかに上回る効果を実感している。
☛「塾ジイの日記」25 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5159463/
このように、やっと学習のリズムが整ってきたところで、いよいよ「魔のゴールデンウイーク」がやってくる。わしは仕事を引退しているのでスケジュールが大きく変わることはないが、様々な人たちからこの期間中のお誘のいが入る。これ自体は非常にありがたいことじゃが、トラップにハマると大変なことになるから注意が必要じゃ。
☛GWの悲劇 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5112365/
生活パターンが不規則になるこの時期に普段と同じ学習量を確保することに越したことはないが、重要なのは必要最低限のペースを維持すること、つまり【何もしない空白の日を作らないこと】が極めて重要じゃ。
☛ボイスコラム10 その2 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5151716/
前回の日記で取り上げた【βエンドルフィン】の影響だろうか、最近学習しているとなんと言うか…気持ちよくなることがよくある。おそらくこれは、マラソンでの【ランナーズハイ】と似た感じなのだろう。言い方を変えれば【脳が麻痺している】ということか。一応この状況を【ラーナーズ(learner’s)ハイ】と命名しておこう。
スモールステップによる限界点突破
先日予備校のY先生のブログで「どうやれば行政書士試験に合格できますか?」という生徒さんからの質問に対して「ご自分の限界点を知ってください。そして、その限界点を少しだけ超えれば、合格できる可能性は格段に上がります」という回答をされていた。至極まっとうなアドバイスだと思った。このメッセージは裏を返せば「限界点を超えるところまで努力を継続すれば、誰にでもチャンスがある」ということじゃ。しかしこれは学習時間を長く確保するという意味ではなく、【限られた時間内での作業効率を極限的に高める】と捉えた方が良いのだろう。それを実現するための最大のポイントは【睡眠時間の確保】じゃ。最近ここがやや危うくなってきているので、ゴールデンウイーク中に学習と晩酌計画を練り直すことにしよう。【ひとつでも多くの足跡を残す】ことを座右の銘に、残りの6か月あまりを踏みしめて行こう。
*人物名等はフィクションです
*参考書籍:
「デキる大人の勉強脳の作り方」池谷裕二 監修
「脳を一番効率よく使う勉強法」福井一成 著
「成績が上がる学びの習慣」紀野紗良 著
*drawn by 蒼りんごさん
お知らせ
広く相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設して
おります。
「久保先生の学習相談ダイヤル」:0120-770-878
お子様の学習相談や受験についてのご相談電話を多数いただいております。
電話受け付け:祝日を除く、火・金の13:00~18:00
*5/6(月)まではお休みいたします。
関連するコラム
- [塾ジイの日記」10 ー挑戦への意識改革【前編】ー 2024-02-02
- 「塾ジイの日記」11 ー挑戦への意識改革【中編】ー 2024-02-05
- 「塾ジイの日記」12 ー挑戦への意識改革【後編】ー 2024-02-06
- 「塾ジイの思い出」2 ―子どもの学習姿勢を可視化する― 2024-03-14
- 「塾ジイの日記」16 ―学習方略と意識改革の完成ー 2024-02-26
コラムのテーマ一覧
- 思考問題の取り組み方
- 効果的な復習のやり方
- 授業と復習の関係
- ゲーミフィケーションによる学力向上
- 成績アップのタイミング
- 受験勉強とやりたいことのバランス
- 過去問の活用方法
- 非受験学年の生徒が今やるべきこと
- 受験勉強における行動原理
- 受験勉強における学習方略
- 受験勉強における学習方略と行動原理
- 試験での時間配分
- 受験生のモチベーションの保ち方
- 予習と授業
- 効果的な復習のやり方
- 予習と復習
- 学習時間と学力
- 学習計画の立て方
- 受験勉強のやり方
- 入試前日・当日のポイント
- 入試直前期の学習方法
- 受験生の年末年始の過ごし方
- 子どものやる気が出ないのは誰のせい?
- 模擬テストの活用方法
- 夏休み中の効果的な学習方法
- 受験直前期の子どもとの関わり方
- ヤル気になれば何でも出来る?
- 入試での得点力アップの方法
- 過去問をやる目的
- 志望校の合格圏に到達する術
- 保護者懇談会に効率よく臨むには?
- 入試問題テイスティング
- 子どもの背中を押してあげる術
- 塾通いのメリット
- 学校の三者懇談に臨むにあたって
- 学校と塾との関わり方
- 先生への質問の仕方
- 受験生の子どもの褒めどころ
- メールによる学習相談
- 高校受験秋のスランプ克服法
- 受験校選びのポイント
- 模擬試験活用法
- “継続は力なり”の落とし穴
- 得点力アップ
- 算数・数学
- 年末年始休業
- 中3
- 上手な塾利用法
- 秋の乗り切り方
- S1.information
- 小学生の通塾
- 入試直前
- 小6生が高校受験のためにしておきたい事
- 通塾で効果を上げるには?
- 中学1年
- 夏期講習
- イベント告知
- 塾通いで成果を上げるには
- 塾選び
- 小学生の親が高校受験のために今からすべき
- 高校入試
- 中学入試
- 受験に向けて
- 苦手な数学克服(中学生)
- 集団指導と個別指導
- 冬休みの過ごし方
- 2015年中学入試
- 我が子を伸ばす親の関わり方
- 子育て
- 中学入試
- 高校1年
- 効果的な塾利用法 個別指導塾編
- 効果的な塾利用法 集合塾編
- 定期テスト点数アップ
- 冬の過ごし方
- 2014年中学入試
- 算数
- 学校説明会
- 夏の過ごし方
- 小学校受験
- 学習相談Q&A
- 英会話スクール
カテゴリから記事を探す
久保克己プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。