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礒﨑尚之プロのご紹介
原材料と製造法にこだわったパンを低価格で提供し、地域の人たちを笑顔に（1/3）
自慢のパンをできるだけたくさんの人に食べてもらうため、リーズナブルな価格で販売
小麦の風味を最大限に引き出すため、店内に併設された工房で粉から生地を仕込み、焼き上げまでの工程を一貫して行う、オールスクラッチ製法のパン店「小麦工房kiki」。人気の明太フランスやカレーパンをはじめ、店頭には常時100種類以上のパンが並び、ほとんどが200円以下という手頃な価格も人気の理由です。
2021年、大分県大分市でこの店をオープンしたオーナーの礒﨑尚之さん。「腕利きのパン職人が作った自慢のパンをできるだけたくさんの人に食べてもらいたい」と、原材料費が高騰する中でも努力を重ね、手に取りやすい価格にこだわってきました。
「価格だけでなく、味と品質も妥協しません。例えば、明太フランスには2種類の明太子を使用することで、深みのある味に。カレーパンのカレーは野菜の水分だけで煮込んでいるので、うまみがギュッと凝縮されています。具材には脂身の少ない馬肉を使用し、ヘルシーで軽い口当たりも特長です。一度食べたら、味の違いを分かっていただけると思います」
パンの製造は礒﨑さんが「私の右腕」と話すほど信頼をおく、パン職人の店長が主に担当。「天候や使用する小麦粉の製造年月などによって、生地に使用する材料の配合を微妙に変えています。こうした技術は一朝一夕で習得できるものではなく、新人のスタッフが入ってきたら、お店に出せるレベルになるまで、半年以上はかかります」
毎朝1000個以上のパンを焼いているため、「開店前はまるで戦場のよう」と笑いますが、忙しい中でも絶妙なチームワークで作業が進んでいくと言います。
＜次ページへ続く＞
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