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コーヒー豆も「地獄蒸し」!

2024年4月25日 公開 / 2024年5月2日更新

テーマ:コーヒーの【豆】知識

コラムカテゴリ:ビジネス

今年3月での海外からの訪日外国人客数が300万人を超え、単月での過去最高を
更新したとのニュースを見ました。1ヵ月で300万人って、スゴくないですか?

わが社のある大分県別府市は、言わずと知れた「温泉観光都市」。
福岡からの交通アクセスも良く、近年は特にアジアの国々から多くの観光客が訪れます。
今週末から始まるGWも国内外の観光客の方々で連日賑わうことでしょう。

この別府市には「地獄めぐり」と言う、有名な観光コースがあります。
昔の書物【豊後風土記】には、当時は噴気・熱泥・熱湯などが噴出していたことで
人が近寄ることもできない忌み嫌われた土地であった、との謂れから
温泉噴出口を「地獄」と称せられるようになったと記されているそうです。
でも、現代で言うと温泉は「天国」な気がしますけどね(笑)。

別府にはその温泉源の蒸気を利用した「地獄蒸し」という伝統的な調理法があり
これが観光客の方々には珍しいそうで「地獄蒸し体験」も含めて人気のようです。
泉源によって蒸気の成分が少し違うのですが、わが社は鉄輪(かんなわ)地区にある
ひょうたん温泉」さんのご協力で、直営店「百膳の夢」や「YOUMECA別府店」の
料理素材を地獄蒸しさせてもらっています。

私はなんでもやってみたくなる性格で、数年前にコーヒー焙煎前の生豆(きまめ)を
地獄蒸しにしてみました。すると豆の表面がフニャフニャになるのですが
豆の表面の汚れがよく取れて、その生豆を焙煎して飲んでみると
これがなんとスッキリしていて、でもコーヒー本来の持つ甘みが引き立つことに気づきました。

その後、スープの商品開発をする際にも県産野菜などを地獄蒸しすることで
濃厚で味わいのあるスープが作れて、お店のメニューや冷食販売でも人気が出てきております。

この「地獄蒸し」は、もっともっと湯の町【BEPPU】を、そして百膳の夢をアピールできる
可能性を秘めているな~と、そして、また何かおもしろいことが出来ないかと考えています!

この記事を書いたプロ

中塚茂次

本当に美味しいコーヒーを追求するプロ

中塚茂次(株式会社 三洋産業)

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