情報サービスとコーチングで入札をビジネスチャンスにするお手伝い（3/3）

入落札データを分析する「入札総合研究所」を設立し、「入札王」の販売代理店として創業

　青柳さんは大学卒業後、コンピューター専門商社で営業職に従事し、外資系ソフトウエア会社の誘いをうけて転職。以後さまざまな外資系企業を渡り歩き、営業本部長や執行役員などの要職を歴任します。
　「その後、アドバイザーとして赴いた『ズノー』で、入札をよりアカデミックに捉えていく必要を感じ、2022年に『一般社団法人入札総合研究所（入札総研）』を設立しました」

　入札総研では入落札データの調査・分析を重ね、2023年2月には日本初の「入札白書」を発刊するなど、実績を積んできました。
　「その一方で、昔取った杵柄（きねづか）といいますか、やはり営業の仕事をどっぷりやってみたいという意識が芽生え始めました。そこで、2023年5月に入札王の販売代理店としてEAIラボを創業したのです」

　事業の傍ら、ボランティアにも熱心な青柳さん。新宿区で週に1回、社会福祉法人にて学習が苦手な人向けのパソコン教室で講師を担当するほか、不定期で子ども食堂のスタッフや独居高齢者の見守り協力員として活動しています。
　「IT会社の退職とコロナ禍を同時に迎えたのをきっかけに始めました。技術面だけでなくネット上のマナー、ネットワーク・エチケットも指導。パソコンを習ったおかげで就労できた、と受講生から報告をもらったときは、うれしかったですね」

　2023年秋には、入札に関する新たなメソドロジー（方法論）をリリース。「特に起業を目指す若年層や女性に対して入札に参加するメリットを伝え、裾野を広げていきたいですね」と語ります。

（取材年月：2023年8月）

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