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田口恭一

“心”と“身”を育む空手指導者

田口恭一(たぐちきょういち) / 格闘家

国際空手道連盟 極真会館 東京城西世田谷東支部

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コラム

試合に出場するという事

2013年4月13日 公開 / 2014年7月31日更新

テーマ:試合

コラムカテゴリ:スクール・習い事



先日行われた支部内交流試合から1週間が経とうとしています。
出場した選手の皆さんのほとんどが、翌日から通常通り稽古に参加しています。

そして、その稽古の様子を見て感じるのは、「試合は成長の場である」という事です。

試合は、試合の日当日だけが試合ではありません。

中には、1回戦で負けて、「たった90秒で試合が終わってしまった。」と思う人もいるかも知れません。

一発の蹴りで負けて、「試合に出たのは無駄だった」なんて思うかも知れません。

自分はそれは違うと思います。

試合に出場すると決め、申込を提出した時点でその人は1勝しているのです。

試合に出場するという事はとても勇気がいる事です。

極真空手の試合は「実際に叩きあう」試合です。

申し込んだ時点で、相手はどんな相手になるんだろう?今の実力で大丈夫だろうか?

等と自分と向き合う事になります。

そして、稽古に対する取り組み方も変わってきます。
試合に向けて今までよりも厳しい稽古を自分に課していきます。

試合出場を決めなかったら得られない経験です。


そして、様々な不安や期待を抱えながら、大勢の人たちが見守る試合場に上がり戦うのです。

そこには必ず「勝ち」「負け」がついてきます。

どんなに一生懸命稽古しても、優勝した人以外は負けてしまうのです。

その負けた時の自分の心や感情の持っていきかた。

その負けを人のせいにするのか?
自分のものとして受けとめ次につなげるのか?

そういった事も学びます。

試合を経験して、その喜びが自信となり、その悔しさが力となり、稽古に活かされていくのです。

そして、その試合の経験を、いかに実生活に還元していくのか?

それが試合に出場することで一番大事なことだと思うのです。


指導者、大人が表面的な「勝ち」「負け」だけにとらわれ、負けた選手を認めないという姿勢だと、大切な成長の種を奪ってしまう事になりかねません。

もちろん、試合に出場するからには「勝ち」にこだわらなくてはいけません。
試合までに必死で稽古をして、試合場に上がったら全力で相手を倒しに行く。それが対戦相手に対する礼儀でもあります。

しかし、その試合の結果のみを見て、プロセスを見ないというのは(特に子供の空手にとって)非常に危険な事だと思います。

試合とは、試合出場を決めてから、次の試合の出場を決めるまでの間が試合なのです。

そういった視点でこれからも試合に出場する選手達(特に青少年の)を見ていきたいと思います。


幸い、今回の支部内交流試合に出場した選手達は、試合後も前向きな意味をつけて、一生懸命稽古してくれています。

それが何よりも嬉しい事です。

次の支部内交流試合が楽しみです。

国際空手道連盟極真会館
城西世田谷東支部
支部長 田口恭一

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