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コラム
家を建てたいときどうすればいい?
2023年10月29日 公開 / 2023年11月15日更新
ハウスメーカー、工務店、建築家?
家を建てようと思う時、まず誰に相談すればよいのでしょうか。
人生の中でとてもとても大きなイベントが家を建てる事。大切な家族のためによりよい環境を求めて、あれやこれやと夢が膨らみ、それを実現する方法を模索されている方は多いのではないでしょうか。
そんな悩み多き皆様に、住宅建設の実際をお伝えしていきましょう。
誰に相談?
家を建てようとする場合、一般的に次の3つの方法が考えられます。
1.住宅展示場に行き、ハウスメーカーさんと相談
2.近くの工務店さんに相談
3.設計事務所に相談
この3通りの方法で家を建てることは十分可能です。では、どの方法が皆さんにとってどれが一番合っているのかを判断するために、まずはそれぞれの方法のメリットとデメリットを見ていきましょう。
ハウスメーカーに相談
<メリット>
・テレビのコマーシャルでよく見る、実績のある大きな会社で、社会的信用もあり、設計・施工とも一貫して行うため、意思の疎通も良好で、竣工後のメンテナンスも安心して任せられる。
・住宅展示場でサンプルを見ることができ、イメージがしやすい上、営業担当者が付き、相談しやすい。
<デメリット>
・会社の規模が大きく、その運営経費、テレビコマーシャルの宣伝費などなど、建設費以外のコストが実際の請求額に載ってくるので、非常に割高になる。
・コスト管理(会社の利益確保)のため、決められたパターンの中から選択する方法しかなく、自由なプランができにくい。
・設計料は低い(もしくは無料)と謳われていても、実際には必ず施工費のどこかに載せられている。
・設計施工一貫であるため第三者の視点が無く、会社の利益が最優先され、建主の立場に立った現場での監理が徹底されづらい。
工務店に相談
<メリット>
・付き合いのある工務店さんなら信頼でき、気軽に相談しやすい。
・会社が小さく、ハウスメーカーに比べて、コストは低く抑えられる。
・設計料は施工のサービス的な捉え方で、安く抑えられる傾向。
<デメリット>
・設計者=施工者であるため、会社の利益を優先させる傾向が強く、現場の監理業務があまくなる場合が多い。
(※監理業務:施工が法規や設計に適合しているか確認して指導する業務)
・設計者として自立していないため、施工者の視点でしか設計できず、デザイン性にもあまり期待できない。
・設計料は低い(もしくは無料)と謳われていても、実際には必ず施工費のどこかに載せられている。
設計事務所に相談
<メリット>
・設計事務所に依頼する場合、設計契約は建主と設計者間、工事契約は建主と施工者間で行うため、設計者には施工者との一切のしがらみがなく、施工者に対して厳正な態度で指導できる。
・設計と監理の専門家であるため、関係法令等にも明るく、設計から施工内容に至るまで、適切な対応が確保できる。
・施工者選定に際して、専門家として適切な見極めが出来、見積に際しても、相見積もりとすることで施工費の無駄を省き、適切な施工費とすることが期待できる。
・設計の専門家であるため、自由にプランが可能で、優れた空間、デザインが得られやすい。
・設計に先行して土地の取得する場合、アドバイスを得ることができ、土地に関わる失敗のリスクを減らすことができる。
<デメリット>
・専門家ゆえに敷居が高い。
・設計料がかかる。
・独善的なデザインを押し付けられるかもしれない。
というようなところでしょうか。
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では、どこに相談すべきでしょうか?
それは建主さんの価値観によるでしょう。
施主タイプ1
・家を建てるのは一生に一度の大仕事だから、何より社会的体裁と安心感が重要と考える方
→大手ハウスメーカーさんをお薦めします。
大企業としての社会的信用と巨大な資本をもってあなたに安心感をもたらしてくれるでしょう。多少お見積もりが高くても、自由なプランが出来なくても問題にはなりません。
施主タイプ2
・家は機能がしっかりしていれば良く、デザイン性には特に興味がないという方
→地元の工務店さんをお薦めします。
地域に根ざしたご商売されている工務店さんは、地元の信用と評判が生命線ですから、しっかりとした建物を建ててくれることでしょう。機能性重視でデザイン性の低い材料は安く手に入りますから、多用されるかもしれませんが、デザイン性を気にしない方なら特に問題にはならないでしょう。
施主タイプ3
・せっかく家を建てるのだから、安全性、機能性、デザイン性や省エネ性能にもこだわり、QOLを尊重した自由なプランを求められる方
→設計事務所をお薦めします。
有名建築家の事務所は、住宅設計は受けてくれないかもしれませんが、たいていの設計事務所は気軽に相談に乗ってもらえると思います。昔と違い、現在の建築家の多くは建主さんの要望を親身になって聞いてくれる方が多いのではないでしょうか。
設計料はかかりますが、建築工事費用を相見積もりにし、競争原理を働かせることで相殺される可能性も高いですし、何より安全性を確保した上で、自由なプランが可能で、空間の質や意匠性に富んだ家を建てられる事のメリットは計り知れないでしょう。
され、あなたはどのタイプの建主さんでしょうか?
家を建てる際、このコラムを参考にして頂ければ幸いです。
最後に、一概に建築設計事務所と言いましても得意不得意がありますので、事前にしらべておきましょう。病院建設が得意なところ、保育園ばかり設計しているところ、マンションの得意なところや狭小住宅専門のような事務所など様々ですので、ご自身の求められる方向性にあったところを見つけましょう。
StudioA&A一級建築士事務では新築住宅をはじめマンションの収支計画から設計、商業施設など様々な設計を行っています。
特に音に関する設計を得意としており、録音スタジオからリモートワーク用のブースまで防音や音響に関する事はお気軽にご相談ください。
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