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新入社員の育成は産業カウンセリングと継続的なサポートがカギ

2024年5月10日

テーマ:激変する時代こそ聡明である秘訣

コラムカテゴリ:ビジネス

チホズスタジオ
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
福岡市でオンラインや訪問を中心としています。
事業内容は産業カウンセリング及びコンサルティングサービスです。
チホズ文字分析による、人材分析及び提案も行っています。

新入社員の育成は、企業の成長に直結する重要な取り組みです。
人手不足に陥っている企業にとって、採用した新入社員を早期に独り立ちしたいと考えてしまう現場の職員。

直ぐに求めているレベルまで向上して欲しい。
組織の収益に貢献して欲しい。
少しは自分で考えて行動して欲しい。
いちいち確認してくることで自分の仕事が滞る。

あれもこれもと役割がある人であれば尚更そうなりがちです。
ついつい、苛立ちを何処かにぶつけてしまう環境が整います。
自分たちのできなかった時代は忘れ去り、独りよがりの夢物語に浸リ始めます。
そして、自分の都合に合わせた虫の良いことを正論化してしまいがちになることも避けられません。
ミーティング

人が育つには、それなりに時間がかかるもの

誰しも、一回や数日間くらい教えただけ、自分が積み上げてきた業務が出来るようになるような新入社員は何処に存在しません。
生まれたばかりの赤ちゃんに、立って歩きなさい、お腹が減ったのなら、お腹が減ったと言いなさいと言ってもできませんし、そもそも言わないですよね。

新入社員も同様です。
歳を重ねて自分よりも年上であろうとも新人は新人。
色眼鏡で相手に自分の理想や存在していない期待を乗せること無く、継続的なフォローと個々に合わせた付き合い方が鍵となります。
本記事では、新入社員育成のヒントを紹介します。

継続的なフォローで新入社員の成長を後押し

新入社員は、ビジネスマナーや基本的なスキルを習得するだけではなく、ビジネスパーソンとしての意識づけや自律性を育むことが求められます。
残念なことに、オンラインや合理化、社会情勢の変化もあり、大切な基本スキルを身につける環境が激減しています。

そのため、最初の数カ月で基礎を教えた後も、定期的なフォローアップ研修やメンター制度などだけで、一人の人にかせる役割が重すぎています。
産業カウンセリングと連携を取る仕組み作りも取り入れ、より新入社員の成長の後押しをすること。

企業文化や組織の価値観は自分たちの中にあるものであって常識とは違います。
そのことに理解を深めて行くには、外の風を取り入れて、自分たちの当たり前に疑問を持つこと、機会の創出から掴むことも必要です。
これまでの企業では、モクモクと静かに仕事をしている職場よりも、雑談含めた会話があり、笑顔が見られる職場であると、不思議と職場に活気があり、働きがいややりがいに溢れているなぁと感じます。

個別アプローチで一人ひとりの成長を促進

令和の新入社員は、インターネットを通じて多くの情報にアクセスできる環境にいます。
そのため、従来の画一的な指導ではなく、一人ひとりの個性やモチベーションに合わせたアプローチが必要です。
メンター制度や個別フィードバック、産業カウンセリングを活用して、個々の成長ニーズに対応することが大事。

新入社員育成が順調な事例

実際に、新入社員育成の成功事例として、企業文化に馴染ませるための導入研修や、実践的なスキルを身につけるOJT(On the Job Training)などがあります。
さらに、定期的なフォローアップ研修や、メンター制度だけでなく、産業カウンセリングを取り入れること。
これまでの事例でも、新入社員の定着率が向上し、組織全体の生産性が向上したという実績がでています。

そうはいっても、この事例も導入するまでに、とてもとても時間がかかりました。
まずは、時代変化に鈍感な組織なので、事実をお話をしたら「本当か?」と疑われます。
「それは少数の話ですよ」と笑われることも課題が多い企業ほど同じ回答ばかりです。
実際に導入し、数字を見ることで、目の色が変わったことは言うまでもありません。

特に、時代が長い組織では、形式上のやり方でルーティンワークになりがちなことに変革が必要だとわかっていても、それは動きにくいものです。
その上、現代の教育そのものも軍隊式です。
忖度と権利主義で培われた企業体質であれば、新しいことに取り組むことは避けがち。
左遷だ窓際だという間接ハラスメントの状態でしたら保身に走る。
新しい提案をすると責任を追求され、糾弾するのですから実践はしないほうが賢い選択。
人は教えられたようにしか教えないし、そのことが染み付いているのですから、自分の信じていることを疑う機会の提供から、気づきを促していくことで始まるのです。

まとめ

わかっていても、いつも育成のサポートが出来るとは限りません。
研修会社にお願いするとしても、パッケージ化されたやり方であれば満足とは程遠い。
けれど、人間が多いのだからそうも言ってられずに、無いよりあったほうが良いからと妥協することも大事なのかもしれません。
あとは、新入社員の育成には、専門的なサポートも外部委託していくことも役立ちます。
自社の成長を支える新入社員の接し方や育成、メンタルヘルスの課題に弊社も何らかの形でお役に立てるかもしれません。

新入社員の課題は、自社の成長から未来に直結します。
適切なサポートを提供し、新入社員が自信を持って活躍できる環境を共に整えましょう。
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この記事を書いたプロ

鎌田千穂

業務改善と人材育成のプロ

鎌田千穂(Chi-ho’s studio)

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