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安東隆司

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安東隆司(あんどうりゅうじ) / 投資顧問

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コラム

ギャンブルで全てを失うと、家族に迷惑をかけてしまう。投資とレバレッジとギャンブル

2024年4月14日

テーマ:49歳創業 代表のひとりごと

コラムカテゴリ:お金・保険

ドジャース大谷翔平選手の元通訳の水原一平容疑者が2024/04/12、司法当局に拘束されました。
日本円で24億5000億円(1600万ドル)を大谷選手の口座から不正に送金したとされています。
データ:NHKニュース 2024/04/13

米連邦検察が4/11に公表した裁判資料によると、
1日平均で約25回賭けた
勝った金額は約218億円(1億4226万ドル)
負けた金額は約280億円(1億8294万ドル)
2021年12月から2024年1月までで合計1万9000回
短期間で約62億円の損失
データ:時事ドットコム 2024/04/12

水原氏が62億円を持っていたとは考えにくいです。
いわば、少ない資金で大きなポジションを取る、レバレッジ(融資)効果を使ったものだと考えられます。

今回は違法賭博でしたが、過去にはカジノで会社の資金をつぎ込み、
「106億円を溶かした男」も話題にのぼりました。
こちらも自分の資金では無かった所が問題でした。

家族が気の毒

本人がギャンブルにのめり込み、結果的に損を出したことは自業自得でしょう。
可哀そうなのは、家族です。
「一流」「裕福」と羨まれる立場が、「犯罪者の家族」「経済破綻者」に変わってしまったのです。
配偶者やこどもなど、親しい家族に迷惑をかけてしまいます。
ギャンブルにも人を魅了する、依存症を産み出す可能性があることを、今回の事件で思い起こしました。

資産運用をギャンブルにしないで!

実は、短期のトレーディングには、ギャンブル的要素を含むものがあります。
自分の資金以上に、借入(レバレッジ)を使って大きな取引をする、証拠金取引には危険な要素があるのです。

身の丈を超えた取引には、破滅の危険性があることを思い起こしてほしいものです。

投機と投資の違いは?

株式等は成長する可能性があります。100だった市場が150に成長する可能性があるのです(プラスサム)。これは投資といえるでしょう。
一方、為替取引はAが上がり、Bは下がるといった、ゼロサムの市場でしょう。
100だった市場の合計は100のまま、勝ち負けを予想する投機だと思います(私見)。

成金に多い「投機指向」

富裕層の中でも、一代で財を成した成金に投機指向が強い印象があります(私見)。

「過去にFXで3000万円以上を溶かした」投機家がいました。
その後も外資系のプライベート・バンクと付き合い、更に数千万円の損失を被ったようです。

仕組み債や仕組み預金の過度なリスクに注意!

中毒のように3カ月毎に仕組み債や仕組み預金を繰り返す「投機家」がいます。

為替の水準を予想した商品に、短期資金を投じること、
プライベートバンクと取引することが、
あたかも富裕層ならではの洗練されたサービスだと
勘違いしてしまっているのです。


資産を増やすことはカンタンではありません。
良い時もあれば、悪い時もあります。
レバレッジを使った、身の丈以上の運用は破滅を招く可能性があります。

多少運用が上手くいくと、「自分は天才で資産運用の才能がある」と
勘違いをしていまい、気が付くと、ほとんどの資産を失った「投機家」を
2008年の金融危機で見てきました(いわゆるリーマンショック)。

家族や親しい人に迷惑をかけないように、過度なリスクを取らないように気をつけていただきたいと思います。

私見、ギャンブルについて考える

なお、筆者はギャンブル等を一切、やりません。
リスクをコントロールしながら、楽しむことを否定するものではありません。
それぞれの個人が判断すればよいことだと思います。

胴元が勝つためには、参加者は負ける必要があります。
ビジネスとして成り立っている以上、負けている人が存在するからです。

メガバンク勤務時に、パチンコホールの融資審査で様々疑問を持ちました。
パチンコでは、換金はその場でできず、他の建物で換金するのです。
(パチンコ店で換金することは、法律違反となる。
 別の建物で、換金することは容認されている。
 これは、法の網をくぐった、ギャンブル容認なのでは?)

パチンコ店に融資する、社会的意義は? 成長性は何?

ギャンブル依存症の人を増やすために、預金を使ってよいのだろうか?

たかが担当者一人が疑問を持ったところで、銀行全体が変化することは望めませんでした。
私ができることは、
私自身のリスクコントロールをするため、
私自身はギャンブルをしない。
家族に迷惑をかけないようにすることだと思うのです。

短期で儲かるものには、短期で失うものも多いのではないでしょうか?
欲張らず、適切なリスクコントロールについて考えてほしいと思います。

この記事を書いたプロ

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