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坪田聡

医学とコーチングから睡眠の質を高めるプロ

坪田聡(つぼたさとる) / 医師

雨晴クリニック

コラム

早朝覚醒:スッキリ目覚められない?原因と対策

2024年4月21日

テーマ:睡眠障害

コラムカテゴリ:美容・健康

朝、本来よりも早く目が覚めてしまい、二度寝ができない…そんな経験はありませんか?実は、これは「早朝覚醒」と呼ばれる睡眠障害の一つです。今回は、早朝覚醒について、その定義、問題点、原因、治療法、そして自分でできる対策について詳しく解説します。

早朝覚醒とは?

早朝覚醒とは、本来の起床時刻よりも2時間以上早く目が覚めてしまい、二度寝ができない状態を指します。一時的なものもありますが、慢性化すると日中の倦怠感や集中力の低下、頭痛、イライラなどの症状を引き起こす可能性があります。

早朝覚醒が起こる原因

早朝覚醒には、生活習慣と病気の2つの主要な原因があります。

・生活習慣
 不規則な睡眠習慣: 毎日違う時間に寝起きしたり、昼寝をしたりすると、体内時計が乱れ、早朝覚醒が起こりやすくなります。
 寝る前のカフェイン・アルコール摂取: カフェインやアルコールは覚醒作用があり、寝る前に摂取すると入眠を妨げ、早朝覚醒の原因となります。
 ストレス: 強いストレスは、交感神経を優位にし、睡眠を浅くするだけでなく、早朝覚醒を引き起こすこともあります。
 寝室環境: 寝室が明るすぎたり、暑すぎたり、寒すぎたりすると、睡眠の質が低下し、早朝覚醒につながります。

・病気
 うつ病: うつ病の症状の一つとして、早朝覚醒が現れることがあります。
 不安障害: 不安障害があると、常に緊張状態となり、夜中に目が覚めたり、早朝覚醒したりすることがあります。
 睡眠時無呼吸症候群: 睡眠中に呼吸が止まる病気で、目が覚めたり、早朝覚醒したりすることがあります。
 [/太字]ホルモンバランスの乱れ: [/太字]更年期障害や月経前症候群など、ホルモンバランスが乱れると、早朝覚醒が起こりやすくなります。

早朝覚醒の治療と対策

早朝覚醒の治療法は、原因によって異なります。

・生活習慣の改善
 毎日同じ時間に寝起きし、規則正しい生活習慣を心がけましょう。
 寝る前のカフェインやアルコールは控えましょう。
 寝室は暗く、静か、涼しい状態にしましょう。
 寝る前にスマホやパソコンを見ないようにしましょう。
 適度な運動を習慣化しましょう。
 ストレスを溜めないようにしましょう。

・病気の場合
原因となる病気があれば、その治療が必要です。うつ病や不安障害であれば、薬物療法やカウンセリングなどが行われます。睡眠時無呼吸症候群であれば、CPAP療法などの治療が行われます。

自分でできる対策

・朝起きたらすぐに太陽の光を浴びましょう。
・朝食をしっかり食べ、午前中に適度な運動をしましょう。
・昼寝は長くても30分以内にとどめましょう。
・夕方以降はカフェインを控えましょう。
・寝る前にぬるめのお風呂に入り、リラックスしましょう。

医療機関を受診する際のポイント

以下のような場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

・早朝覚醒が長期間続く
・日中の倦怠感や集中力の低下がひどい
・頭痛やイライラなどの症状がある
・上記の対策を試しても改善しない

医療機関では、問診や検査を行い、早朝覚醒の原因を診断します。そして、適切な治療法や生活習慣の改善方法などをアドバイスしてくれます。

早朝覚醒は、生活習慣の改善や治療によって改善することができます。早めに医療機関を受診し、適切な対策を講じることが大切です。

雨晴クリニックでは、 早朝に目が覚める(早朝覚醒)の方の診療を行っています。

この記事を書いたプロ

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