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【マーケティング小噺#11】 自分の強みを、2段階で認識する。

2024年3月17日

テーマ:事業計画

コラムカテゴリ:ビジネス

自分の強みを、2段階で認識する。
お手伝いをさせていただく時に、その方や組織が強みをどのように認識されているかをお伺いしています。

最初のお答えとしてよくお伺いするのが、今の時点の特長。
会社や個人なら資格など。商品であれば、特許、技術など。
お客様が競合商品と比較をして、選んでくださるように、理想は「唯一」、
少なくても「優位(より良い)」と思ってもらえる特長をきちんと整理、認識して、
お客様にお伝えすることが有効です。

同時に、その現在の強みを生み出すことができた原動力やルーツをお伺いしています。
個人の方でしたら、なぜ、その資格や技能を手に入れたくなったかという興味や情熱の分野、
そして、実際に手に入れることができた原動力として、手先が器用、数学が得意、忍耐強いなど
得意なことを整理してもらっています。
会社や組織も同じです。何をしていると一番ワクワクするのか、
創業事業は何で、どのような積み重ねがあるのか、などです。

これを整理するのは、どの分野で継続して「競合に対する強み」を創り出すことができるかを
考えるためです。市場は常に進化しており、ある時点の優位は、すぐに普通、そして、古い、
になっていきます。優位性は常に進化させなければなりません。

P&Gは、もともと石鹸とろうそくの会社です。そこがルーツですので、
洗剤、シャンプー、化粧品などには強みがあり、継続して新技術・新価値を提供しています。
買収したシェーバーの分野などでは少々苦労しました。
味の素は「味の素」で創業し、食品や電子材料など現在の事業は、そことつながっています。

皆さんも、現在の強みと共に、それを生み出すことのできた原動力を確認してみてください。

この記事を書いたプロ

桃谷修司

製造業サービス業を価値提供業へ再構築するマーケティングのプロ

桃谷修司(顧客価値共創堂)

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