働きやすい職場づくりで、組織の活性化につなげる（1/3）

働く人に寄り添い、人材教育やキャリア支援に注力

　テレワークや時短といった勤務体系や、就労に対する価値観が多様化する中、「誰もが働きやすい職場づくり」に試行錯誤する経営者は少なくないでしょう。「社会保険労務士事務所 K.コンサルティング」代表の西田圭子さんは、〝人にやさしい組織づくり〟をモットーに、社会保険労務士として人事労務管理をサポートしています。

　「働く人が企業と信頼関係を築き、やりがいをもって業務に励める環境の整備をお手伝いします」と西田さん。就業規則や人事評価といった会社の仕組みを整えながら、実務に就く一人一人にも寄り添うため、2021年に2級キャリアコンサルティング技能士の資格を取得。人材育成やキャリア形成に力を入れ、組織の活性化を図ります。

　「社員の満足度が高ければ定着率が上がり、勤続年数も長くなります。5年、10年と中長期的にキャリアを積める制度設計があれば社員のモチベーションはさらに高まり、組織全体の生産性や業績がアップし、その結果、社員の報酬や待遇に還元できるなど良い循環が生まれます」

　また中小企業に向けて、女性が十分に能力を発揮できるよう支援する「女性活躍推進アドバイザー」としても活動。「会社員時代、私自身が仕事と子育てに奔走し、大変な思いをすることもありました。子どもが急に熱を出した際、『会社にもっとサポート体制があったらいいのに』と痛感した実体験からも、働く女性が出産・育児といったライフイベントと両立しやすい職場環境の実現を目指します」。女性が働きやすい会社は、多くの人にとって働きやすい会社になると力を込めます。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】人材派遣会社での豊富な経験をもとに、労働者派遣事業にも精通

次のページへ