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ノーパンクタイヤが普及していない理由 ~パンクしないメリットよりもデメリットのほうが大きい~

2024年4月19日

テーマ:仕事・生活・ビジネス

コラムカテゴリ:くらし

皆さんは自転車のタイヤとして
ノーパンクタイヤというものがあるのをご存知でしょうか?

ノーパンクタイヤとはその名の通り
パンクをしないタイヤなのですが
タイヤにチューブが入っておらず
空気を注入する必要もありません。(というよりできない)

車輪に直接ゴムを装着しただけの完全ゴム構造のタイヤですから
パンクすることもないというわけです。

ということは自転車のみならず
自動車にも用いられても良さそうなものですが
パンクもしなければ空気を入れる必要もなく
一見メリットしかないように思えるノーパンクタイヤなのに
どうして普及していないのでしょうか?

自動車に関してはノーパンクタイヤなどありませんよね。

これは単なる知名度の低さからくる需要のなさといった問題ではなく
そもそも構造そのものに難点があるからです。

ノーパンクタイヤは空気が入ってませんから
クッション性(弾力)がありません。

つまり乗り心地が悪いということですね。

段差のある箇所での衝撃が大きく
衝撃吸収性能が低いということ。

そしてタイヤに弾力性がなく
車輪にゴムを装着してあるだけですから
ただゴムが路面に接地してるだけなので推進力が低く
ほぼ自力のみでペダルを漕ぐ力を要します。(相当な力が必要)

これは実際乗ってみたらいかに大変でしんどいかすぐに実感できます。

高齢者や体力のない人にとっては
まず漕げたものではありません。

車輪及びタイヤというのは
空気が入ってるからこそ少ない力で回転させることができ
その弾力性から推進力が生まれるんですね。

空気が入ってないタイヤは直接車輪そのものを回転させようとしているようなもの。

そこ(車輪)にゴムが巻き付けてあるだけなので
進もうとすればタイヤではなく車輪そのものを回転させる必要があります。

さすがにアルミホイールの車輪だけでは構造自体が成り立たないので(機能を果たさない)
一応タイヤのゴムが装着されているだけで
通常は空気がクッションの役割(エアクッション)と推進力を生み出してるんですね。

その空気が入ってないということは
パンクこそしないというものの
タイヤとしての性能は著しく失われてしまうのです。

だからこそ自動車にはノーパンクタイヤなるものが使用されていないのですね。

なぜなら先程述べましたように
かなりの力でタイヤ(車輪)を回転させる必要がありますから
ノーパンクタイヤ装備の自動車ですと燃費が恐ろしく跳ね上がります。

加えてクッション性や衝撃吸収能力が低いため
乗り心地の悪さや車体そのものへのダメージにもつながるでしょう。

このようにパンクしないのだから摩耗するまでタイヤを買い替える必要はなく
パンクによるロードサービスを利用する必要もなくなりますので
ノーパンクタイヤの印象だけで考えればメリットしかなさそうなものですが
内情を探ってみると何かとコストがかかったりデメリットのほうが大きいというわけです。

これが現在ノーパンクタイヤが一般に普及していない理由です。

とはいえ科学技術の進歩により
ノーパンクタイヤでありながら
空気入りタイヤと変わらないような走行性能を持つタイヤの開発も進んでいるようなので
材質や構造的な課題、そしてコスト面での課題クリアが待たれます。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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